東京都文京区に位置している湯島。
湯島は、徳川家ゆかりの地としても有名な場所です。
上野に隣接しており、東京のど真ん中に位置している湯島ですが、そんな湯島の現在の治安、住みやすさはどうなのでしょうか。
今回は、湯島に住むことを考えている方、湯島に引っ越すことが決まっている方のために、湯島の治安や家賃相場、教育環境や生活環境などについて詳しく紹介していきます。
1. 湯島の治安情報
湯島の治安は良いです。
以下にデータを挙げていますが、東京23区の中でもトップクラスの安全性です。
しかし注意が必要なエリアもあるので、詳しく見ていきましょう。
1-1. 犯罪件数
平成30年1月〜11月累計の、文京区犯罪認知件数は1159件です。
これは23区中最下位です。そしてその内118件が湯島1〜4丁目で発生しています。
文京区内の町では2番目の少なさです。
しかしそんな安全な湯島の中で、湯島3丁目は湯島全体の66%もの犯罪件数を占めており、湯島3丁目で多くの犯罪が起きていることになります。
ちなみに東京23区の犯罪件数トップは新宿区の5,879件です。
1-2. 犯罪発生率
文京区の犯罪発生率は0.5%と練馬区、杉並区と並び23区内でトップの安全性を誇ります。
しかしながら、文京区内にある湯島の犯罪発生率を見ると1.2%であり、23区内では7番目に犯罪発生率の高い地域となります。
これは犯罪件数が湯島3丁目のみ高いことが原因として挙げられます。
湯島3丁目付近はラブホテルや風俗店、飲み屋が多く、夜になると客引きなども現れるため、治安がやや悪化している傾向にあると考えられます。
(ここでの犯罪発生率は、平成30年1〜11月における全犯罪認知件数÷住民基本台帳に登録されている人口により数値を出しています。)
23区の犯罪発生率
- 新宿区1.6%
- 足立区0.7%
- 中央区1.2%
- 港区1.3%
- 台東区1.4%
- 墨田区0.8%
- 江東区0.6%
- 品川区0.6%
- 目黒区0.6%
- 大田区0.6%
- 世田谷区0.6%
- 渋谷区2.1%
- 中野区0.7%
- 杉並区0.5%
- 豊島区1.4%(10月1日時)
- 北区0.7%
- 荒川区0.6%
- 板橋区0.6%
- 練馬区0.5%
- 葛飾区0.7%
- 江戸川区0.7%
- 千代田区4.5%
上記の中で千代田区の発生率が高いのは、昼間人口(昼間の間に通勤などで流入する)が圧倒的に多く、夜間になると人がいなくなるという特性のためと考えられます。
1-3. 外国人居住数
平成30年10月1日時点での、文京区における外国人居住数は10484人です。
これは前年同月比826人増となっており23区内では4番目に少ない値となっています。
23区内でのトップは新宿区の42849人。
また前年同月比トップは江戸川区の2320人増です。
2. 湯島の住みやすさ情報
家賃相場は高めですが、その分主要駅までのアクセスは便利なため生活しやすいです。
落ち着いた雰囲気の中暮らしていくことができます。
2-1. 住民層
湯島のある文京区に住む住民の年齢層を見ると
- 0〜14歳 12.3% (東京都全体 11.3%)
- 15〜64歳 68.2% (66.0%)
- 65歳以上 19.5% 東京 (22.7%)
このように65歳以上の割合が少し高めです。
住民層としては文京区は都心に近いこともあり地価が高く、高所得者の住まいが多くあります。
一方東京大学、明治大学といった大学も付近にあり、学生も多いのが特徴です。
また、こうした日本有数の教育環境から、将来子どもを東大、明大に入れたいと考える教育への意識の高い家庭も多くあるようです。
2-2 家賃、物価相場
湯島の家賃相場は文京区内でも高めです。
- ワンルーム:10.33万円
- 1K:10.00万円
- 1LDK:13.42万円
- 2DK:11.83万円
- 2LDK:22.41万円
物価はそれほど安くはありません。
2-3. 交通アクセス
湯島駅は東京メトロ千代田線です。
主要駅までは20分前後で行くことができます。
・東京駅まで16分
湯島駅→徒歩9分→御徒町駅→山手線7分→東京駅
・新宿駅まで22分。
湯島駅→千代田線6分→西日暮里駅→山手線15分→新宿駅
・池袋駅まで17分
湯島駅→千代田線6分→西日暮里駅→山手線11分→池袋駅
・渋谷駅まで20分
湯島駅→千代田線18分→表参道駅→半蔵門線2分→渋谷駅
また、湯島は上野駅からもほど近いことが魅力です。
場所にもよりますが、上野駅まで徒歩15分~20分ほどでアクセスすることが可能なため、新幹線などで遠出をする際はもちろん、山手線や京浜東北線を利用する際にも高い利便性を誇る場所となっています。
また上野公園・上野動物園も徒歩圏内でアクセスできるため、休日の行楽などに関しては迷うことが少ないのではないでしょうか。
2-4. 買い物(スーパー)、ショッピング
コンビニは複数ありますが、スーパーなどはあまりなく、不便を感じることがあるかもしれません。
本郷方面には住宅街が広がっていることもあり、まいばすけっとなどの小さめのスーパーがある程度存在しています。
食品の買い出しなどに関しては湯島から少し足を延ばす必要があると言えるでしょう。
2-5. 子育て環境
湯島には幼稚園、保育園が数多くあります。
また東京文京病院等、医療施設もあるため、子育て環境は整っているといえます。
やはり近くに高いレベルの大学があることから、教育レベルに関しては東京都内でも高い部類に入ると言えるでしょう。
ただ一点、公園に関しては小さなものが4~5ヶ所程度しかなく、少ない状態となっています。
しかし公園については少し足を延ばせば東京を代表する「上野公園」があるため、子供さんと一緒に休日を公園で過ごしたいという方は上野まで足を延ばしてみると良いでしょう。
2-6. 教育環境
湯島一丁目には江戸幕府5代将軍、徳川綱吉によって建てられた湯島聖堂があり「日本の学校教育発祥の地」として有名です。
また明治大学駿河台キャンパスや、東京大学本郷キャンパスなど大学のキャンパスが集まっており、日本有数の教育環境を誇る町となっています。
現在文京区教育センターでは教育に関する様々な事業を行なっており、町全体として教育に力を入れているといえます。
3. 湯島のおすすめスポット
湯島といえば「湯島天満宮」が最も有名であり、代表的な観光スポットとなっています。
学問の神様菅原道真公が祭られており、合格祈願などで多くの受験生に力を与えてきました。
しかし、そうした受験生以外の方にもおすすめな祭事が多くあります。
- 1月:初詣
- 2月:節分祭、梅まつり
- 5月:例大祭祭典、大祭行事
- 11月:菊まつり
梅祭りや菊まつりは湯島天満宮境内で美しい梅や菊を見ることができ、日本の純朴な美しさを感じることができます。
無料で見ることができるので、とてもおすすめです。
4. 湯島に住むなら子連れ世帯におすすめ
湯島は東京23区内でトップクラスの治安の良さのため、子連れ世帯の方々も安心して暮らしていけます。
ただし、湯島三丁目のみ治安面に不安があるので、夜などそちらの方面に向かう際は注意が必要です。
子育て環境も幼稚園、保育園が多くあり、病院もあるので安心して生活していけるでしょう。
また東大や明大が近くにあるため、日本最高峰の教育環境を肌で感じることができ、お子さんにとって勉強の大きなモチベーションとなると思います。
買い物はお隣の上野エリアですと、いくつかスーパーがありますので、そちらで食料品、日用品を買い揃えられます。
以上のような理由から、湯島は子連れ世帯におすすめです。
5. 湯島の治安・住みやすさ情報まとめ
湯島は治安が良く、教育環境も整っています。
しかしながら湯島3丁目付近の治安は良くないため、住むのは湯島1.2.4丁目がおすすめです。
近くに湯島天満宮もあるため、日本の伝統を感じながら、美しい景色を見ることができる、素敵な雰囲気の町となっています。