2013年3月より、東急東横線と東京メトロ副都心線の直通化にともなって、横浜にある元町・中華街から、東京の渋谷、埼玉にある小川町などがひとつの路線に。

東京郊外から都心へのアクセスの利便性がいっそう向上しました。

このように、東京都心への交通アクセスが改善されるケースは多く、郊外マンションに住む利便性も上がっています。

「乗り換えなして通勤できるなら多少郊外でも構わない」という方もいるのではないでしょうか?

ということで、今回は東京郊外の中古マンションを購入する4つのメリット&4つのデメリットに関して紹介します。

東京郊外の中古マンションを購入する4つのメリット

東京都心に中古マンションを購入するメリットを見る際に、まず把握しておきたいのが、「中古マンション」のメリットと「郊外」のメリットの2つがあるという点です。

どちらのメリットなのか把握しておくと、「郊外の中古マンション」「郊外の新築マンション」「都心の中古マンション」「都心の新築マンション」のどれが自分に向いているのかも見えてくるでしょう。

1. 購入金額が安い

東京郊外の中古マンションを購入する大きなメリットは購入金額が安いということ。

「中古」かつ「郊外」のマンションを買う一番のメリットと言っても過言ではないでしょう。

実際に、都心と郊外の中古マンション価格を比べてみると、平均価格は以下のようになります。

エリア 平均価格(40平米以下の大きさの物件)
【都心】渋谷区 3,239万円
【都心】品川区 2,697万円
【都心】葛飾区 1,286万円
【郊外】立川市 897万円
【郊外】青梅市 430万円
【郊外】日野市 365万円


中古住宅HOME4U「東京都の中古マンションの価格相場比較 」より(2019年6月時点)

都心部の中でもエリアによって平均価格に開きがありますが、郊外に来ると価格差が顕著になります。

2. 広い間取りに住める


郊外エリアの中古マンションは都心と比べると価格が安いので、同じ金額でも広い間取りに住むことができます。

実際に、同じくらいの価格帯で比べると購入できるマンションの大きさの平均値は以下のようになります。

都心(大田区) 郊外(八王子市)
3000万円台 60平米程度 100平米以上
2000万円台 40平米程度 70平米~100平米


中古住宅HOME4U「東京都の中古マンションの価格相場比較 」より(2019年6月時点)

国土交通省の「住生活基本計画」によると、1人暮らしに必要な広さは最低でも25平米〜40平米ほど。

2人暮らしの目安は30平米〜55平米とされています。

3人以上で暮らす場合は、1人につき10平米必要とされていますので、郊外は都心と比べると、同じ価格で2人〜4人ほど多く住むことが言えるでしょう。

3. 自然環境が豊か

東京郊外には大規模な自然公園が多く、自然豊かな環境で生活することができます。

自然の恵みを感じながらランニングや散歩をしたり、休みの日にピクニックをしたりと楽しみ方は様々です。

<東京郊外の有名な公園>

  • 昭和記念公園(立川市)
  • 海浜幕張公園(千葉市)
  • 竹林公園(東久留米市)
  • 小金井公園(小金井市)
  • 所沢航空記念公園(所沢市)
  • ふなばしアンデルセン公園(船橋市)
  • さくらの山公園(成田市)

東京都心にも大規模な公園がありますが、花が楽しめる公園があったり、の近くの公園があったりするのは、自然のバリエーションが広いのは郊外ならではと言えるでしょう。

4. すでにコミュニティが出来上がっている


こちらは、郊外のメリットというより中古マンションのメリットですが、管理組合などのコミュニティがすでに出来上がっているのもメリットと言えます。

新築マンションの場合はゼロからスタートするので、理事長・監事・会計などの役割を決め、管理組合を作っていく必要があります。

東京郊外の中古マンションを購入する4つのデメリット

東京郊外の中古マンションを購入するのには、当然ながらメリットだけでなくデメリットもあります。

「無駄に内見をしてしまった・・・」「内見前に電話で確認しておけば良かった」といった事態に陥らないように、デメリットもチェックしておきましょう。

1. アクセスが悪い


郊外エリアのマンションの一番のデメリットはアクセスが悪いことだと言えるでしょう。

通勤場所からドアtoドアの時間を計測し、ストレスにならない範囲でマンションの購入を決めるべきです。

マンション購入は大きな買い物ですので、「駅からマンションまでの時間に関しては徒歩で試してみる」「実際に通勤時間に電車に乗ってみる」など十分な下調べをしましょう。

2. 資産価値が下落する可能性がある

郊外エリアのマンションは、都心部のマンションに比べると資産価値が下落しやすい傾向があります。

資産価値は、経年のほか、需給バランスの影響を受けますので、人口が減り需要が減ると資産価値は減っていきます。

東京都政策企画局の調査によると、東京都の人口は2025年から減少に転じる見込みですが、郊外エリアに関してはそれより先に減少に転じると見込まれています。

東京都政策企画局「2060年までの東京の人口推計」より引用

もちろん、資産価値は設備や物件の状態も踏まえて決まりますので、単純に「人口減少=資産価値が下がる」といったよう直接的な図式にはなりませんが、可能性だけは把握しておきましょう。

3. 設備が古い場合がある


これは郊外マンションのデメリットではなく、中古マンションのデメリットですが、設備が古い場合があります。

特に給湯器やガスコンロなどお風呂・キッチン・洗面などの水回りの設備は修繕費が高いので注意が必要です。

付帯設備表や物件状況確認書には、設備の細かい状況や、もし壊れてしまった場合に誰が責任を取るかなどの記載がされていますので、必ず確認しておきましょう。

4. 築年数と共に修繕積立金が高くなる傾向がある


修繕積立金とは、将来的にマンションの修繕が必要になった時のために、月々積み立てるお金のこと。

国土交通省の平成30年度マンション総合調査結果を見ると、この修繕積立金は築年数が浅いと安くなる傾向があります。

国土交通省 「平成30年度マンション総合調査結果」より

以上の図からもわかるように、昭和55年〜平成元年より平成2年〜平成11年に完成したマンションの方が修繕積立金が高くなっていたりと、若干の例外はあるものの、大まかな傾向としては「修繕積立金は築年数が浅いと安くなるいえます。

東京郊外の中古マンション相場

続いて東京郊外の中古マンション相場を見ていきましょう。

東京都心を中心として、西側の「西東京エリア」、北側の「埼玉エリア」、東側の「千葉エリア」、南側の「神奈川エリア」の4つに分けて紹介します。

西東京エリア・埼玉エリアは内陸部で、千葉エリア・神奈川エリアは海が近いのがおおまかな傾向です。

通勤経路も思い浮かべながら参考にしてみてください。

<西東京エリア>

〜40平米 〜60平米 〜80平米
立川市 897万円 2,616万円 3,050万円
小平市 660万円 2,137万円 2,997万円
青梅市 430万円 1,021万円 1,738万円


<千葉エリア>

〜40平米 〜60平米 〜80平米
市川市 1,328万円 2,458万円 2,933万円
船橋市 1,205万円 1,928万円 2,182万円
千葉市中央区 465万円 1,373万円 2,213万円


<埼玉エリア>

〜40平米 〜60平米 〜80平米
さいたま市大宮区 1,092万円 2,996万円 3,322万円
川口市 1,090万円 2,204万円 3,062万円
川越市 626万円 1,303万円 2,071万円


<神奈川エリア>

〜40平米 〜60平米 〜80平米
横浜市神奈川区 1,513万円 2,459万円 3,355万円
相模原市中央区 401万円 1,356万円 2,747万円
小田原市 280万円 1,639万円  2,295万円


各エリアとも、都心から1時間離れれば40平米までの広さだと500万円以下でマンションを購入することができます。

また、マンションの間取りが広くなると、都心から離れた場所でも価格の差が出にくくなるということも分かりますね。

東京都心の中古マンションを購入する3つのメリット


ここで、郊外だけでなく都心の中古マンションについても紹介しておきます。

中古マンションのメリットについては、先ほど解説していますので、「都心」のマンションのメリットに絞って解説しています。

1. アクセスが良い


東京都心のマンションを購入する一番のメリットはアクセスが良いということ。

アクセスが良いマンションに住み、職場への通勤時間が短縮できれば、趣味の時間や家族と過ごす時間を増やすことができます。

2. 買い物・教育・医療などの選択肢が広い


都心には商業施設・学校・文化施設・病院などの選択肢が多いのもメリットの1つ。

お洒落な飲食店や話題のスポットに出かけたりと刺激的なライフスタイルを送ることができます。

また、私立の学校や中高一貫校が多いので、ファミリー世帯は子供の教育のことを考えて都心を選択する場合も。

加えて、美術館・博物館などの文化施設も豊富なので、休みの日も飽きずに過ごすことができるでしょう。

3. 資産価値が下落しにくい


都心のマンションは資産価値が下落しにくいというメリットもあります。

SUUMOが2018年に「今後10年資産価値が落ちにくいエリア」について調査をしたのですが、なんとTOP10の中に7つも東京23区がランクインしています。

  • 1位:馬喰横山 / 東京都中央区
  • 2位:みなとみらい / 神奈川県横浜市西区
  • 3位:京成曳舟 / 東京都墨田区
  • 4位:東神奈川 / 神奈川県横浜市神奈川区
  • 5位:豊洲 / 東京都江東区
  • 6位:岩本町 / 東京都千代田区
  • 7位:お台場海浜公園 / 東京都港区
  • 8位:品川 / 東京都港区
  • 9位:表参道 / 東京都港区
  • 10位:門前仲町 / 東京都江東区
  • 11位:六本木 / 東京都港区
  • 12位:目黒 / 東京都品川区
  • 13位:赤土小学校前 / 東京都荒川区
  • 14位:本郷三丁目 / 東京都文京区
  • 15位:人形町 / 東京都中央区


SUUMO「資産価値が落ちない街ランキング2018 10年間の資産価値を調査」より

「転勤が多く、ずっと同じ場所に住むかからない」といった方は、資産価値の下がりにくい都心にマンションを買うという選択肢は有効と言えるでしょう。

東京都心の中古マンションを購入する3つのデメリット

最後に東京都心の中古マンションを購入するデメリットについても確認しておきましょう。

憧れの都心マンションにもデメリットはあるものです。

1. 価格が高い

都心にマンションを買う際の最大のデメリットはコスト面と言えるでしょう。

便利で資産価値が高い物件は人気なので、どうしても価格が高くなってしまいます。

予算と相談しながら、どこにマンションを買うのか検討していく必要がありますね。

2. 間取りや築年数に妥協が必要


都心のマンションは価格が高いため、予算に合わせようとすると、時には間取りや築年数に妥協が必要になることも。

郊外であれば同じ価格でも、広い物件や新しい物件に住める可能性があります。

マンション購入の際は優先順位を付けつつ、判断していくことが必要ですね。

3. ライフスタイルが窮屈と感じる場合も

人によっては都心の満員電車や、常に人が多い環境を「窮屈」と感じる場合もあります。

既に都心に住んでいる場合でも、マンションを購入する街の雰囲気や、通勤時の混雑状況などはあらかじめチェックしておくことをオススメします。

東京郊外で中古マンション選ぶ際のポイント

一口に「東京郊外で中古マンションを買う」といっても、街によって価格相場はまちまちです。

マンションの購入は人生の中でもかなり大きな買い物となりますので、この記事を参考に大まかな特徴をつかんだ上で、細かい検討に入っていただきたく思います。

住居は仕事や今後の暮らしにも影響を与える重要な要素になりますので、時間をかけてじっくりと選びましょう。

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