東京で引越しをするには、敷金・礼金などを含めた初期費用は一体どのくらい必要なのでしょうか?

わかっているようでわかっていないのが、この初期費用ですよね。

そこでこの記事では、東京都内で引越しをする場合にかかる初期費用を項目ごとに詳しく解説します。

初期費用を抑えるコツのほか、物件探しから引越し業者選びまで、引越しにかかわる各種出費をいかに抑えるかのコツもわかりやすくまとめていきます。

希望は叶えても毎月の出費はしっかり抑える!を目標にして、毎日の生活を豊かにしましょう。

1. 東京の引越しの初期費用の相場は家賃4.5ヶ月分!

この後、項目ごとに詳しく解説していきますが、東京都内で引越時に必要になる初期費用の相場は家賃の約4.5か月分+1.5万円となっています。

必要になる諸費用「敷金+礼金+前家賃+仲介手数料+(暫定で)日割り家賃0.5か月+火災保険料」でいくらになるか見てみましょう。

家賃月額 初期費用目安
6万円の場合     27万円
8万円の場合     36万円
10万円の場合    45万円
12万円の場合    54万円

 保証人あり+契約・仲介手数料1か月+シングル向け物件を想定して、火災保険1.5万円で算出しています。

(参考:SUUMO「賃貸契約に必要な初期費用の相場はどのくらい?」)

1-1. 敷金・礼金

敷金とは、毎月の家賃が払われなかった場合などの保障金として預けるお金です。

昔は家賃2か月分、ペット可の物件では3か月分求められることも多かったのですが、現在の東京では家賃1か月分が多くなっています。

礼金は、物件を貸してくれる大家さんに支払うお礼のお金。賃貸住宅が少なかった戦後直後に、住まいを提供してくれた家主にお礼として渡していたことがはじまりだと言われています。

昔は家賃2か月分以上と設定されていることが多かったのですが、現在の東京では家賃1か月分が多くなっています。

なお、不動産情報誌の調査によると、関西地方で礼金は「保証金」と呼ばれることもあり、一部は返金されることがあるとか。

そのほか、北海道、山形県、栃木県、茨城県、千葉県、岐阜県、島根県、徳島県、長崎県、熊本県などでは、礼金という商習慣自体が広まっていないとされています。

(参照:『家主と地主』2019年6月号「比べればこんなに違う 全国各地の“ご当地”賃貸事情」、全国賃貸住宅新聞社、pp.20~21)

1-2. 前払い家賃

前払い家賃は、先に支払う家賃のこと。通常入居したらあとで支払う分を先に支払うことになります。

前払い家賃に関しては大抵の物件が1か月分の請求となります。

たとえば、3月に契約して4月から住む場合には、成約時に4月分の家賃を支払います。 

当然4月には支払う家賃がなく、次の支払いタイミングは5月となります。

1-3. 日割り家賃

日割り家賃は、月の途中で入居となる場合、その月の家賃から入居期間分の家賃を支払うというもの。

3月1日に契約したが入居は3月21日としたい」という場合、大家さんの了承さえ得られれば21日~31日までの10日分を支払いします。

物件・大家さんによってはあまり長い期間無収入になってしまうと困るという事から、契約から時間を空けられるのを嫌がられてしまう事もあります。

そのような場合には『実際の入居は3/21でも契約上の入居日を3/14』として日割り家賃が14日から発生する、ということもあり得ます。

入居のタイミングと前家賃発生タイミングは大家さんとの交渉次第の部分もあるので、まずは希望を伝えて話をしてみましょう。

1-4. 火災保険

物件や設備、契約内容にもよりますが、災保険加入はほとんどの物件で必須になっています。

シングル向け物件で1.5万円から、夫婦・ファミリー向け物件では2万円前後の火災保険料がかかることを念頭に入れておきましょう。

基本的に火災保険は2年契約となり、物件の契約更新時に火災保険も併せて更新することになる場合がほとんど。

不動産情報誌の調査によると、全国的に広がっている商習慣で、火災保険加入が不要な地域はありません。

1-5. 仲介手数料

仲介手数料とは、大家さんとの間を取り持ってくれる不動産屋に支払う手数料です。

法令上は「家賃1か月分が上限」と定められており、現在の相場は家賃0.5カ月分~1か月分となっています。

1-6. クリーニング代

物件によって入居前にクリーニング代として請求される場合と、退去時に実費精算で敷金からマイナスして請求される場合があります。

大家さんが依頼しているクリーニング業者、そして部屋の状況次第で価格は変わってきます。

1-7. 保証料

連帯保証人などを立てることなく賃貸物件を借りる場合、代わりに保証してもらう保証会社に支払う料金が保証料です。

家賃+共益費(管理費)の0.5か月分が目安になります。

もちろん、別に保証人をたてて借りる場合には必要ない費用です。

ただし、物件によっては保証会社加入必須というところもあります。

2. 初期費用を安く抑える方法4つ!

それでは、このように高額な出費となる初期費用の抑え方をみてみましょう。

どのように初期費用を抑えることができるか、物件や時期など条件にもよりますが、4つの方法を紹介するので参考にしてください。

また、以下に紹介した方法とは違いますが、「1か月フリーレント」を行っている物件は家賃が高めなものが多いですが、初期費用の出費を抑えるという意味では価値があるでしょう。

2-1. 家賃の安い物件を探す

家賃に応じて初期費用が増えますので、家賃が下がれば初期費用も抑えられます。

家賃が1万円下がれば初期費用は4.5万円下がり、毎月の出費も抑えられるため、自分が我慢できるポイントで物件探しのハードルを下げてみましょう。

思いのほか良い物件との出会いの可能性も広がります。

たとえば、第一希望の駅から数分離れた駅で物件を探したら、より広くてきれいなのに家賃は安いということもよくあります。

2-2. 敷金が安い物件を探す

敷金が必要ない物件というものもあります。

敷金が必要なくなれば初期費用も家賃1か月分ほど浮く計算になるので大きな効果が得られます。

ただし敷金は基本的に退去時に返金されるもの(原状復帰後)なので、敷金よりは礼金が不要な物件の方がお得です。

2-3. 礼金が安い物件を探す

礼金は敷金と違い返金されることもなく、借主としてはあまりありがたくない経費の1つです。

中には礼金不要で契約できる物件もあるので、そのような物件で希望に合うものがあれば初期費用を抑えることができます。

2-4. 【番外編】引越し代を安く抑える

引っ越し業者に支払う引越し代も含めて初期費用、と考えるのであれば、引っ越し代を抑えるという方法もあります。

単身世帯では相場3万円~10万円とかなり開きのある引越し料金を抑えることができれば、かなり大きな効果が得られます。

そのためのポイントをリストアップすると、以下になります。

  • 引越し業者探しは相見積もりにする
  • 引越繁忙期を避けて引越する(3,4月・8,9月は特に繁忙期)
  • 引越し作業は土日・朝一のタイミングをはずす
  • 荷物を極力減らす(可能なものは自力で移動etc.)

とくに引越し業者探しでは相見積もりにすることでぐっと引越し費用が抑えられます。

引越プランも土日の朝一番の予約が一番高いので、そこを外すだけで万単位の節約になる場合もあるので検討してみる価値はあります。

荷物がかなり少ない+大型家具もほとんどない、という状況なら宅配便で送るほうが安く済むこともあります。

荷物量や引越しタイミングなどを変えたらどのくらい費用が抑えられるのか、作業内容やサービスはどうか等合わせて複数業者に相見積もりを取ることをおすすめします。

4. まとめ

引越しにかかる初期費用、そして初期費用を抑えるためのコツをお届けしてきました。

  • 東京都の初期費用の相場は家賃4.5か月分程度
  • 敷金・礼金は不要の物件もある
  • 希望の条件に固執しすぎない(より好条件の物件が見つかるかも?)
  • 引越し費用もタイミング次第でかなり安くなる
  • 前払い家賃+日割り家賃が発生することもあるので契約タイミングが重要

上記のポイントを押さえておくことで、引越し費用だけでなく毎月の費用までをも確実に抑えることができます。

2年ごとにやってくる契約更新時期にもかかわってくる部分もあるのでしっかり押さえておきましょう。

また、保証人を立てずに借りるだけで家賃+共益費(管理費)の0.5か月分からの保証料が必要になってしまうので、できれば保証人を立てて借りられるようにすることもポイントです。

どうしても払わなくてはならない初期費用ですが、しっかりポイントを踏まえていただければ大きく出費を抑えることができる、ということを忘れずに引越プランを立てくださいね。

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