最近の下町ブームを牽引する“谷根千(やねせん)”をご存知でしょうか?

谷中・根津・千駄木の3つのエリアを総称して言う言葉ですが、このエリアは東京でも有名な下町スポットです。

休日になれば多くの観光客がそのレトロな雰囲気に魅了されています。

では実際に住んでみたらどうでしょう?千駄木に住むことを想定してリアルな住みやすさを考えてみましょう。

1. 千駄木の治安情報

千駄木の治安はズバリ東京で1番と言っていいほど良いとされています。

窃盗やチカン行為に強盗、殺人まで東京で暮らす以上、常に犯罪の危険性を考え緊張感を持って生活しなくてはいけません。

しかし、千駄木にはその緊張感をほぐしてくれる安心感があります。

では実際に犯罪がどのくらい起こっているか見てみましょう。

1-1. 犯罪件数

警視庁の市区町丁別犯罪件数(平成30年1月から11月分)で千駄木は1丁目から5丁目までが明記されています。

  • 千駄木1丁目・・・15件
  • 千駄木2丁目・・・14件
  • 千駄木3丁目・・・25件
  • 千駄木4丁目・・・17件
  • 千駄木5丁目・・・11件

いっけん多いようにも思えますが、同時期の新宿3丁目では1,113件、同じ文京区の湯島3丁目で78件。

千駄木と同じように下町としてよくテレビに出る立石1丁目も34件と、千駄木の犯罪件数の低さがうかがえます。

1-2. 犯罪発生率

治安の良さは犯罪発生率にも表れています。

犯罪発生率とは犯罪件数を人口で割ったもので、人口の多い少ないに左右されず、色々な地区の犯罪発生のしやすさを計るものです。

千駄木のある文京区は1.179%で、東京都でも常に犯罪発生率の低い区として2位、3位をキープしています。

ちなみにトップは千代田区で9.078%と高い数字が出ており、比べてみると文京区の犯罪の少なさが一目瞭然です。

学校や病院が多く点在し、なにより昔から住む人々の品の良さが犯罪を起こすきっかけを遠ざけているのかもしれません。

1-3. 外国人居住数

外国人観光客の増加が著しい東京ですが、この地区の外国人居住数を見てみましょう。

平成30年1月1日現在で9,887人。

昨年から713人増えてはいるものの、新宿区が42,428人なので、桁違いに少ないことが分かります。

スカイツリーのある墨田区でさえ12,063人となっています。

昭和レトロの雰囲気が外国人観光客には人気ですが、居住するとなると、千駄木のある文京区の外国人居住数は少ないことが分かります。

2. 千駄木の住みやすさ情報

では実際に住みやすさはどうなのか検証してみましょう。

住めば都と言いますが、ある程度の条件は暮らしにおいて必要です。

住みやすさは、どのような人が多く住んでいるエリアなのか、住んだ場合の家賃の相場、通勤通学の際など都市部への交通アクセス、買い物などの日常生活に必要なお店は充実しているかなどです。

自分が住むことをリアルにイメージしながら考えていくといいでしょう。

2-1. 住民層

高齢者が多い街ですが、ファミリー層にも住みやすい街です。

自然が多いので幅広い年齢層に人気といえるでしょう。

特に治安が良いため1人暮らしの女性にも人気があります。

若者にとってはお洒落な街並みではありませんが、レトロな雰囲気が好きな方にはとてもいい地区と言えるでしょう。

2-2. 家賃、物価相場

家賃相場は1ルームで10万弱と都市部に比べると安いですが、他の下町地区に比べるとやや高めです。

商店街が多いので物価は安い店が多いです。

大型スーパーや大型家電量販店などはないので、高価な物やお洒落な衣服類、最新の電化製品などのたまに買いに行く程度の物は、少し足を延ばして買いに行く必要があります。

2-3. 交通アクセス

千駄木の最寄り駅は東京メトロ千代田線の千駄木駅です。

都市部へのアクセスはとても良く、新宿まで25分、渋谷まで29分、池袋に16分、上野に12分です。

歩いて10分弱の西日暮里駅に出ればJR山手線なので乗換なく新宿や池袋、上野に出かけることもできます。

しかし、道が細く坂道も多いので、自転車での出勤や通学には向いていません。

2-4. 買い物(スーパー)、ショッピング

大型スーパーがないのが不便ではありますが、その代わりに商店街は充実しています。

ただし、商店街は夜間まで営業していないので、夜型の方は少々不便かもしれません。

大型ショッピングモールや百貨店がないので、衣料品や高価な物を買うときには不自由かもしれませんが、そこは都市部へのアクセスの良さがカバーしてくれるでしょう。

2-5. 子育て環境

神社や公園など四季を感じられる場所が多く、夏祭りの開催など日本らしい文化も体験できるので、子育てにはいい環境です。

地区全体で子供を育てる下町の風習が色濃く残っているので、お年寄りに子供が注意されることもあるでしょう。

2-6. 教育環境

千駄木のある文京区は日本でも有数の有名学校集中区です。

大学だけではなく、都内で6か所しかない国立の小学校のうち半数の3校があります。

公立の小学校にも有名中学を目指す優秀なお子さんが多く在籍しています。

進学率も23区内で千代田区に次ぐ第2位になっています。

少し足を延ばせば上野の美術館や博物館にも近いです。

千駄木はハイレベルな教育を目指すファミリー層にはピッタリでしょう。

3. 千駄木のおすすめスポット5選

3-1.  谷中銀座商店街

今や下町の商店街代表と言っていいほど有名な商店街です。

170mほどの商店街には飲食店や総菜や雑貨店70店舗が立ち並び、活気があります。

3-2. 根津神社

初夏には3,000株のつつじが見事に咲き誇る神社です。

赤い鳥居がいくつも連なる「千本鳥居」など見ごたえ充分です。

3-3. 須藤公園

実業家だった須藤家から東京都に寄付された庭園を文京区が管理をしています。

公園には高さ約10mの滝があり、様々な草花が四季を感じさせてくれます。

3-4. ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」

虫が大好きな子供なら釘付けになること間違いなしの昆虫館。

数万点の昆虫標本を見ることが出来ます。

子供向けのお絵かきや質問コーナーもありますし、入館料無料なのも嬉しい資料館です。

3-5. 夏目漱石旧居跡(猫の家)

文人の旧居や史跡の多い文京区の中でも、誰もがその存在を知っている夏目漱石。

ここにはイギリスから帰国後約3年間住んでいました。

処女作の『吾輩は猫である』もここで執筆し、この建物が作品の舞台にもなったとされています。

4. 千駄木に住むならこんな人におすすめ

・ファミリー層

古い家並みが多いイメージの千駄木ですが、駅の周辺にはファミリー向けのマンションも立ち並びます。

治安がいいこともありますが、自然も多く、交通の便もいいのでお父さんの通勤に楽ですし、お子さんには教育環境も整っているのでファミリー層には特におすすめです。

温かい街の雰囲気で子育てをしやすい環境でしょう。

・1人暮らしの女性

治安の良さは数値でも表しましたが、少ない量のお惣菜を気軽に買える千駄木は1人暮らしの女性にぴったりです。

細くて暗い道もありますが、閑静な住宅街が多いので怪しい風貌なら逆に目立ってしまう地区です。

休日にゆっくりお散歩するにも、色々なカフェや雑貨店が点在しており楽しめます。

5. 千駄木の治安・住みやすさ情報まとめ

23区の中でもこれだけのアクセスの便利さを持つ立地でありながら、治安がいい場所はなかなかないでしょう。

下町の風情が残る商店街もあれば、季節の草花が楽しめる公園や神社も近いです。

最近ではお洒落な飲食店も増えてきたので、家の周りを散策しても面白いでしょう。

坂道が多く自転車での移動は難しい、深夜遅くまで営業しているスーパーや大型百貨店はないといったデメリットもありますが、そこは心地よい街の雰囲気と温かい人々がカバーしてくれます。

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