江東区

東京都東部に位置する江東区は、隅田川と荒川、東京湾に挟まれ、古くから物流拠点である「水辺のまち」として発展してきました。

寺社仏閣など古くからの歴史文化に加え、2020年東京オリンピックの競技場としての気運も高まり、伝統と未来志向を併せもった土地柄といえるでしょう。

そんな古くから活気のある町なだけに、どうしても気になるのは「治安」の問題ですよね。

特に一昔前は江東区といえば治安の悪いイメージがありましたので、新しく住む町としては不安があるかもしれません。

しかし心配ありません!

今の江東区はかなり治安がよくなり、若い方々でも住みやすい街になりました。

その理由は、充実した教育環境や元々の主要都市に近い立地のよさを求めて流入してきた若いファミリー層の増加にあります。

特に「清澄白河」「森下」「門前仲町」がおススメしたいエリアです。

その理由を含めて、今回は江東区で生活する上で知っておきたい、江東区の治安や住みやすさについて詳しく検証していきます。

⒈ 江東区の治安ってどうなの?

「住みやすさ」を知る中で一番気になるのが治安の話題ですね。

特に江東区については、イメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。

ここからは、江東区がホームページで毎年発表している「江東区内の犯罪発生状況(http://www.city.koto.lg.jp/056153/bosai/bohan/7049.html)」、また同様に警視庁の「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/jokyo/ninchikensu.html)」で、平成29年の犯罪発生状況を確認していきます。

1-1. 犯罪件数

上記のデータを元に、平成20年から平成29年までの「江東区内の刑法犯認知件数」の推移を挙げていきます。

  • 平成20年…6716件
  • 平成21年…6675件
  • 平成22年…5944件
  • 平成23年…5953件
  • 平成24年…5725件
  • 平成25年…5350件
  • 平成26年…5710件
  • 平成27年…4959件
  • 平成28年…4792件
  • 平成29年…4359件

この10年間のうち、途中で若干の増減はあったものの、刑法犯認知件数は約2400件減少していることになります。

後の項目で触れますが、一方で母体となる江東区の人口が近年急増している点を踏まえると、「治安は良くなっている」と捉えても良いでしょう。

1-2. 犯罪発生率

次は犯罪件数ではなく、「犯罪発生率」について確認していきましょう。

まず犯罪発生率とは「一定期間に発生した犯罪件数(例・1年間)を単位人口で割ったもの」つまり「人口1000人あたりの犯罪件数」を算出したものです(http://hintguide.kodomo-anzen.org/p051/p054/)。

ここで「平成30年1月1日現在の江東区の人口(513197人)」(http://www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index.htm)と、前述の「平成29年の江東区内の刑法犯認知件数(4359件)を使って計算すると、平成29年の江東区の犯罪発生率は8.5%となります。

これは東京23区中11位、つまり真ん中のランクということになります。

(ちなみに、同様の計算で犯罪発生率が最も高かったのは千代田区の約54%、最も低かったのは文京区の約6.1%。千代田区の場合は日本最大のオフィス街ということで、籍を置く住民以外の出入りも激しいため特殊な事情となります)

また、上記の江東区のホームページで発表している犯罪発生状況について詳しく見ていくと、平成30年1月末の時点で最も多かった犯罪は、全刑法犯が295件で、前年同期比で40件の減少になっています。

次に多いのが自転車盗難104件、万引きが49件で、前年同期比でそれぞれ3件増、7件増となっています。

1-3. 外国人居住者数

次は江東区内の外国人居住者数についても触れておきましょう。

ここでは上記のサイト(http://www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index.htm)で、国籍別外国人数の平成20~30年の各年1月1日現在のデータを参考にしていきます。

(※外国人登録平成24年7月に廃止され、平成25年以降の数値は住民基本台帳内の外国人数になります)

まず総数ですが、平成20年には18013人だったのに対し、平成30年には27898人に達しており、11年間で約1万人増加しています。

この中で、最も人数が多いのが中国籍です。

平成2020年には7958人でしたが、毎年増加しており平成30年には13823人と約1.7倍に増えています。

次に多いのが韓国・朝鮮籍です。

平成20年には5119人で、平成30年には4738人となっています。

年によって増減の波が多く見られますが、毎年平均約4900人が江東区内に居住している計算になります。

そして注目すべきは、平成30年現在で3番目に多いインド国籍です。

実は平成20の時点で、江東区内に居住するインド国籍の総数は661人でした。

しかし平成24年を除いて毎年増加を続け、平成30年には1857人、つまり約3倍に迫る勢いで増えているのです。

同様の傾向が、ベトナム(平成20年72人→平成30年936人。なんと13倍!)、ミャンマー(平成20年121人→平成30年370人。約3倍)国籍にも当てはまります。

4番目に多いのがフィリピン籍で、こちらは平均すると毎年約1480人が居住しています。

これらを総じてアジア圏からの居住者数が多く、特に東南アジア方面からの流入が今後も予想されます。

2. 江東区の治安が良い街・悪い街

ここからは、江東区の中でも「治安が良い」とされる街について検証していきます。

江東区は細かく分けると以下のとおり、住所によって9つの指定区域と、その他1区域で形成されています。

  • 白河地区(清澄、常盤、新大橋、森下、高橋、平野、三好、白河)
  • 富岡地区(佐賀、永代、福住、深川、冬木、門前仲町、富岡、牡丹、古石場、越中島)
  • 豊洲地区(塩浜、枝川、豊洲、東雲、有明、辰巳、潮見)
  • 小松橋地区(千石、石島、千田、海辺、扇橋、猿江、住吉、毛利)
  • 東陽地区(木場 東陽)
  • 亀戸地区(亀戸)
  • 大島地区(大島)
  • 砂町地区(北砂、東砂1~5丁目、南砂の一部)
  • 南砂地区(東砂6~8丁目、南砂の一部、新砂)
  • その他(上記の9区域に指定されていない新木場、青海、夢の島、若洲などの臨海地域)

2-1.江東区内の犯罪発生状況

ここから先の治安に関する情報は、前項の「平成30年1月1日現在の江東区の人口」(http://www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index.htm)と「平成29年 江東区内の犯罪発生状況(http://www.city.koto.lg.jp/056153/bosai/bohan/7049.html)」を元に、地区別に件数と犯罪発生率(カッコ内)を算出しました。

(南砂は全て「南砂地区」としてカウントします)

  • 白河地区 293件(約6.2%)
  • 富岡地区 324件(約9.0%)
  • 豊洲地区 818件(約7.1%)
  • 小松橋地区 213件(約6.3%)
  • 東陽地区 398件(約11.4%)
  • 亀戸地区 611件(約10.2%)
  • 大島地区 425件(約6.7%)
  • 砂町地区 421件(約6.9%)
  • 南砂地区 597件(約10.0%)
  • その他(上記の9区域に指定されていない新木場、青海、夢の島、若洲などの臨海地域) 269件(約245%)

これらを見てまず驚くのは、「その他」の地区の約245%という数字です。

しかし人口統計を見てみると、この地区に住んでいるのはわずか1111人で、夢の島と若洲については住民がゼロです。

この辺りは、完全に工業地帯で住宅街はないので、この数字はかなり特殊なものとして触れておきましょう。

2-2. 江東区で治安が良い街TOP3

それでは、以上の結果から江東区の中でも「治安が良い(犯罪発生率が低い)街」上位3つを見ていきましょう。

1位 白河地区

2位 小松橋地区

3位 大島地区

3つの地区に共通して言えることは、閑静な住宅街で、何より繁華街というほどの場所がない点です。

また昔からの住民が多いので地縁が強く、住民同士が程よい距離で地域を見守っている点が、治安の良さを保っているのでしょう。

2-3. 江東区で治安が悪い街

次は、逆に江東区でも「治安が悪い(犯罪発生率が高い)」街3つを挙げていきます。

1位 東陽地区

2位 亀戸地区

3位 南砂地区

3つの地区で共通しているのは、自転車盗難と万引きが多いという点です。

2位の亀戸は歓楽街をもつ錦糸町に隣接しているので、こうした犯罪が多いのも想定内かもしれません。

しかし東陽地区は、江東区役所をはじめオフィスや営業所が多いエリアなのに、意外と思う方も多いでしょう。

実はエリア内に深川警察署があるので、パトロールの密度も高く、犯罪の認知につながりやすくなっていると予想できます。

そういう意味では、警察の目が行き届いた安全な地区、といった見方もできるかもしれません。

3. 江東区の住みやすさ情報、概要

次は江東区の人口や交通アクセスなど、概要的な部分を見ていきましょう。

3-1. 人口、住民層

江東区が発表している毎年1月1日時点での人口統計(http://www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index.htm)によると、昭和50年の人口総数は350437人(うち外国人は3596人)、世帯数は127324世帯、1世帯あたりの人員は2.72人でした。

着実に人口は増加し、平成30年1月1日時点の人口総数は513197人(うち外国人は27898人)、世帯数は262988世帯、1世帯あたりの人員は1.95人となっています。

昭和50年と比較して人口総数と世帯数は約2倍、しかし1世帯あたりの人員は3割減となっています。

この結果には、単身世帯の増加や核家族化の現象が反映されています。

3-2. 交通アクセス

首都圏路線図を見てみると、江東区内を通っている路線はJR総武線・京葉線、東京メトロ有楽町線・東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線・大江戸線、東京臨海高速鉄道りんかい線が挙げられ、東京駅や大手町駅近辺に通勤するには非常に便利であると言えます。

また駅にもよりますが、新宿・渋谷方面までの所要時間は長くても30〜40分で済む場合がほとんどです。

ちなみに朝の通勤ラッシュに関しては、東京メトロ東西線の中野・三鷹方面行き電車の木場駅から門前仲町駅までの区間の乗車率は、200%に迫る勢いで(http://www.mlit.go.jp/common/001099727.pdf)、毎年ワーストランキングのトップに躍り出るほどの凄まじさです。

一方、同じく東西に走る東京メトロ半蔵門線に関しては、朝の通勤時間帯の大手町・渋谷・中央林間方面行きは、通勤ラッシュと逆方向になるため比較的空いています。

都心への通勤で、ちょっとの時間でも満員電車は耐えられない…という人には、江東区内の半蔵門線沿線は穴場だといえるでしょう。

3-3. 買い物(スーパー)、ショッピング

江東区では、各駅近辺に小規模であれスーパーやドラッグストア、コンビニが点在しているので、わざわざ遠くまで買い出しに行く不便さはありません。

比較的大きな買い物スポットを挙げると、錦糸町(※一部墨田区を含む)でマルイやアルカキット、ヨドバシカメラやヤマダ電機などの大型商業施設があります。

また木場駅から徒歩2分の「深川ギャザリア」はイトーヨーカドーやレストラン街のほか、映画館やアミューズメント施設も充実しています。

そして、江東区で最も有名な商業施設といえるのは「ららぽーと豊洲」で、こちらも衣食住が一通り揃っており、また子供向けの職業体験コーナー「キッザニア」や学習塾もあるので、子どもから大人まで楽しむことができます。

3-4. 子育て環境

まず子どもの遊び場に関してですが、江東区は比較的公園が多く、児童公園だけでも約90の公園が点在しています。

それに加えて約170の区立公園に、都立公園では有名どころの木場公園、夢の島公園、清澄公園や猿江恩賜公園などがあります。

その中では「水辺のまち」の地形を生かし、夏には「じゃぶじゃぶ池」として楽しめる親水公園が多いのが特徴です。

このように公園に恵まれた環境であるので、「ちょっと子どもを外に連れ出して遊ばせたい」と思うときに困ることはないでしょう。

また、江東区内には5か所の子ども家庭支援センター「みずべ」が設置されており、妊娠中の方から未就学児をお持ちの方までが交流できる、遊びの広場として親しまれています。

江東区では「脱・孤育て」をモットーに、こうした支援センターや18の児童館と緊密に連携し、子育てを支援するイベントが頻繁に開催されています。

江東区での子育てを検討する場合は、こうした機会もぜひ利用すると良いでしょう。

また江東区で子育てをする上で重要なのが、待機児童の問題です。

平成29年度に待機児童が多かった東京都の自治体ランキングで、江東区はワースト10の中の第9位にランクインしています。(http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/07/25/07.html

そのため、ほとんどの人は「認可保育園は入れない」という前提で保育園入園へ向けた情報収集(いわゆる「保活」)をしており、妊娠が分かったらすぐに認可外施設も含めた園内見学を済ませるという人も少なくありません。(この時点で、先着順の申し込みを受け付けている園も多いのです)

隣接する中央区や墨田区の認可外施設の入園枠を押さえる人も多く、それだけ認可保育園への入園は厳しい状況になっています。

子どもの保育園入園を希望するのであれば、妊娠判明もしくは妊娠を希望している時点での情報収集も、早すぎることはないのです。

一方、幼稚園について筆者が江東区役所の保育課で話を伺った際は、「保育園のように倍率が高くて入れないことはない」とのことでした。

特に区立の幼稚園は定員割れの傾向もあり、すんなりと入園できるケースがほとんどのようです。

私立の場合は、園ごとにカラーが大きく異なり、園児や親にとって合う・合わないがはっきり分かれると言われています。

そのため、見学会やプレ保育への参加は必須と言えるでしょう。

共働き家庭が主流の今「出産後も仕事を続けたいから、子どもを通わせるのは保育園一択だ」と考える方も多いことでしょう。

しかし江東区が抱える待機児童の問題を考えると、保育園と幼稚園の両方に視野を広げて子育ての計画を立てた方が良さそうです。

3-5. 教育環境

次に就学後の教育環境について検証します。

江東区立の小中学校では、入学の際にそれぞれ1回ずつ指定区域外の学校を選択して越境入学できる「学校選択制度」が設けられています。(http://www.city.koto.lg.jp/kodomo/gakko/shuen/sentaku/index.html

近年の子育て世帯の増加に伴い、学校も増設される傾向にあり、子どもの個性を生かした進路の選択肢を広げるという狙いによるものです。

またどの学校を選択しても、すべての子どもが一定の学力を身につけられるように「こうとう学びスタンダード(http://www.city.koto.lg.jp/581502/kodomo/gakko/hoshin/74465.html)」が提唱されています。

子どもの学業へのモチベーションを計る指標の一つとして、中学受験の話題についても触れておきましょう。

ここでは、公立小学校から中学受験を経て進路決定している児童の割合を見ていきます。

東京都教育委員会の「平成29年度公立学校統計調査報告書(http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/administration/statistics_and_research/career_report/report2017.html)で発表している公立小学校の「状況別卒業者数」の表によると、江東区では調査対象となった3627人中15人が国立中学、814人が私立中学、つまり計829人(約23%)が中学受験によって進路決定をしているという結果が出ています。

この割合は、東京23区中14位(1位は文京区がダントツの約41%)ですが、江東区の場合はエリアや小学校によって、非常にばらつきが大きいのです。

将来、お子さんの中学受験を視野に入れているのであれば、通学指定区域の小学校だけでなく、学校選択制度を利用して、家庭の教育方針に合った小学校を選んでみるのも良いでしょう。

4. 江東区で住みやすい街は?

ここで江東区在住の筆者が、交通アクセスや治安、買い物の利便性の面で「住みやすい」と思う街ランキングを3つ挙げていきます。

あくまでも筆者の主観なので、参考レベルで捉えていただければと思います。

【1位 清澄白河】

江東区の西側で中央区との区境に接する清澄白河は、何といっても交通アクセスの良さと、閑静で緑豊かな環境が魅力的なエリアです。

東京メトロ半蔵門線で都心へ行き来する際、通勤ラッシュとは逆方向のため、満員電車のストレスが回避できるのが嬉しいですね。

大手町や銀座、東京駅にも近く、渋谷までは20分強の乗車時間で済みます。

都営大江戸線でも六本木までは20分程度、新宿までも30分弱なので、どの方面に行くにも非常に便利です。

さらに隅田川を越えれば人形町駅、浜町駅も利用可能です。

また、駅の近くにはスーパー「赤札堂」やドラッグストアもあるので、毎日のお買い物に困ることもありません。

駅の近くの名勝・清澄庭園の隣には、清澄公園と深川図書館があり、休日には外遊びを楽しむ家族やレジャーシートを敷いて読書にふける人など、ゆったりと過ごしています。

また東京都現代美術館が近いことから、もともとアートの街としての側面もありましたが、近年クリエイターの拠点としてギャラリーやショップ、カフェが続々とオープンしています。

地理的には、都心志向の勤め人に嬉しい位置でありつつも、緑豊かな環境、そして下町情緒と洗練された芸術文化が共存する清澄白河は、快適な住環境としておすすめしたい街です。

【2位 森下】

2位は清澄白河の隣の森下です。

森下駅は都営大江戸線・新宿線の2路線が利用可能で、特に都営新宿線については急行が停まるうえ、2駅離れた馬喰横山駅ではJR総武線と都営浅草線に乗り換え可能です。

また各停に乗っても森下〜新宿間の所要時間は17分程度なので、新宿方面に通勤している人には便利な駅です。

駅前は、小規模ですがスーパーとドラッグストアがいくつか点在しており、足りない分は地理的にも近い錦糸町で済ませるという住民が多いようです。

また、昭和を代表する漫画「のらくろ」の作者が昔過ごした土地であることから、駅近くには「のらくロード商店街」があり、地域密着型の店舗が軒を連ね、ゆったりとした下町の空気を漂わせています。

森下といえば戦後しばらくは「ドヤ街」として発展してきました。

ドヤ街と聞くと1人暮らしの女性や子育て世帯には敬遠されそうですが、それはもう過去の話です。

犯罪発生率も低く、閑静な場所なので、女性の1人暮らしにもおすすめです。

また森下公園をはじめ、近隣の児童遊園では、幼稚園帰りの親子や放課後の児童が元気に遊んでいます。

近くには森下児童館や子育て支援センター、隣の住吉側には児童会館もあり、子どもの遊び場が充実しています。

近隣住民の子どもの見守りを通して地域の安全を守ろう、という温かさが感じられる街です。

【3位 門前仲町】

3位の門前仲町は、「富岡八幡宮」や「深川不動堂」などの有名な寺社仏閣が多く、古くから門前町として栄えてきました。

歴史文化の面では、江東区の顔といっても過言ではありません。

こちらも都営大江戸線のほか、東京メトロ東西線が利用可能です。

茅場町や大手町、銀座あたりに通勤する人には特に、距離も近いので利便性が高まります。

また都営バスで複数路線の停留所があり、お台場、豊洲、錦糸町や亀戸へのアクセスも充実しています。

スーパーは駅直結の「赤札堂」と徒歩3分の「オオゼキ」の2件があるほか、駅前にはドラッグストアが3件もあります。

門前仲町は永代通り沿いを中心に個人商店が多く、「ザ・下町」といった印象が強いでしょう。

しかしオフィス街としての一面もあるので、意外にもサラリーマン人口が多く、ファストフード店や外食チェーン店も充実しています。

そのため、帰りが遅くなる単身者でも困ることはありません。

幅広いジャンルで人気の飲食店が軒を連ね、グルメな単身者にとっては非常に魅力的な街です。

ただし昼間の人通りや交通量がかなり多いことと、店舗のほとんどが狭く、ベビーカーの子連れで入れる選択肢が少ない点では、乳幼児の子育て環境には厳しいと思われるかもしれません。

5. 江東区で住みにくい街は?

逆に、江東区在住の筆者が「ここに住むのはちょっときついかな…」という印象をもった街を紹介していきます。

これもあくまで筆者の主観なので、参考程度にとどめてくださいね。

5-1.亀

亀戸駅はJR総武本線、東武亀戸線が通っているので交通は東西南北方向にスムーズですし、駅前はアトレやドン・キホーテ、成城石井など買い物スポットも充実しており、不便という意味での「住みにくい」とはちょっと違います。

亀戸は昔ながらの下町情緒があふれている街ですが、駅前には複数のパチンコ店、年季の入った飲食店やスナックが軒を連ね、風俗店も少なくありません。

また酔っ払いや歩きタバコ、外国籍の住民による路上マナー違反も頻繁に見られます。

そのため、人によっては清潔感に欠けるという印象を受けるでしょう。

また前述の通り、区内でも犯罪発生率が高めです。

亀戸天神をはじめとした歴史ある名所やB級グルメも多く、非常に魅力的で味がある街ですが、整然とした街並みを好む方や、ファミリー層には敬遠される点が多いといえます。

5-2.豊洲

豊洲といえば江東区内で最も人口増加が著しく、若いファミリー層を中心に人気のエリアとして有名です。

しかしあえて、豊洲の「住みにくい」街としての側面に着目していきます。

まず交通アクセスですが、電車は東京メトロ有楽町線とゆりかもめの2路線が通っています。

そのため、新橋や日本橋、銀座エリアへのアクセスは良好ですが、新宿・渋谷方面に通勤する場合は面倒な点が多いでしょう。

次に防犯・防災の面を見ていきます。

「ららぽーと豊洲」をはじめ、駅周辺は買い物スポットが充実していますし、昭和大学江東豊洲病院や各種クリニックなど医療機関にも困りません。

しかし、豊洲はオフィス街です。

夜遅くになると、駅前でも昼間の賑わいはしずまり、暗く人通りの少ない街へと変貌します。

また埋立地であることから、海抜の低さや地盤の弱さ(これは江東区全域について当てはまることですが)も問題視されています。

タワーマンション建設が相次いでいますが、近い将来、首都直下型地震が発生した際の被害を想定すると、豊洲は住む気になれないという他区民の声も上がっています。

また、待機児童の問題も深刻です。

若いファミリー層の増加に伴い、江東区内でも豊洲は特に待機児童が多くなっています。

子どもの数が増えすぎて、保育園だけでなく幼稚園、また小学校も足りないという、日本全国の少子化問題とは逆の現象が起こっているのです。

また子どもの遊び場に関しても、豊洲公園や「ららぽーと」の屋内施設などの選択肢はありますが、豊洲は全体的に緑や自然が少ない印象です。

海辺の景色が楽しめる洗練された町であり、教育的にもモチベーションが高い家庭が多く、住民層は決して悪くはありません。

ただ、上に述べた点を踏まえると、多くの人が憧れる街の割には「住みにくい」面も多々抱えている街なのです。

6. 江東区の人気エリアまとめ

いかがでしたか?

江東区は、他の区と比べても歴史が新旧入り混じる地域です。

そのため、エリアによって街の様相が大きく異なり、人によって「住みやすい・住みにくい」という印象もガラリと変わるのです。

居住を検討されているエリアの情報収集や、余裕があれば前もって街を探訪してみるなどして、ぜひ「水辺のまち」を生活環境として楽しむために、シミュレーションしてみてくださいね。

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