自分の子どもが通う予定の小学校の評判が良くなかったり、気の合う友人がいない、学力面での不安があり、少しでも勉強に力を入れている学校に行かせたい、さらには子どもがいじめにあっていたり、と様々な理由で越境したいと考える方がいらっしゃいます。

子どもの将来を考える上で、良い学校を選んであげたいと思うのは、親心としては当然のことです。

近所の学校には行かせたくない、越境して指定校以外の学校に通わせたい場合はどうしたらよいのか、今回は千代田区をメインにご紹介します。

1. 千代田区の小学校に越境入学する方法

小学校は、地方自治体、その地域の教育委員会の方針により、様々な傾向があります。

地域によっては学校選択制度を行っている自治体もありますが、千代田区では自分が通うべき指定校を勝手に変更することはできません。

自分の住んでいる地域の学校から千代田区の学校に入学するためには、教育委員会に手続きが必要です。

越境する方法としては、「区域外就学」として教育委員会に提出します。

文部科学省学校教育法施行令(昭和28年政令第340号第8条第9条)によると、
“保護者は、就学すべき学校の指定にしたがって、その子を就学させる義務を負いますが、いじめへの対応、通学の利便性、部活動等学校独自の活動等を理由とする場合のほか、市町村教育委員会が相当と認めるときは、保護者の申立てにより、市町村内の他の学校に指定を変更することができます(就学校の変更)。
同様の理由等により保護者が他の市町村の学校に就学させようとする場合、住所の存する市町村教育委員会との協議に基づき、他の市町村の教育委員会が受け入れを承諾した場合は、就学すべき学校を変更することが可能です(区域外就学)。”

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1388552.htm

とあります。

つまり、教育委員会と現在の自分の住んでいる地域からの承諾があれば、就学する学校を変更することが可能です。

しかしこれには、しっかりと変更する理由が必要です。

さらに、希望の小学校に空きがあることも条件なので、小学校に空きがない場合や人気の学校場合は、申請しても脚下される場合があります。

毎日小学校へ通う時間を考えても、学校の近郊、千代田区内へ引っ越しをして越境理由とすることが、正当な理由として挙げられます。

1-1. 千代田区の指定校の変更例

千代田区では、指定校の変更例として、7つの例を挙げています。

  • 転居予定(住宅の購入、改築等により、おおむね1年以内に転居することが確実であるため、児童または生徒が転居予定地の通学区域の学校を希望する場合)
  • 家庭環境(保護者の就労等により、学校との連絡、放課後の保護等、特に配慮を必要とする場合で、保護者の就労先が変更を希望する学校の学区域内にある場合)
  • 兄弟関係(兄または姉が変更を希望する学校に在学中であり、同一の学校へ就学させたほうが望ましい場合)
  • 地理的理由(登下校の安全・安心の確保について、個別に懸念される理由により、指定校以外の学校を希望する場合)
  • 身体的理由(疾病・身体的理由等により、指定校への通学には過重な負担を伴う場合、長期間、定期的な通院・加療を要し、かかりつけの病院の近隣にある学校に就学することが望ましいと認められる場合)
  • 教育的配慮(いじめ等、他の児童または生徒との関係から、転校が望ましいと認められる場合)
  • その他(上記に掲げるもののほか、特別の事情があると教育委員会が認めた場合)

以上の項目に該当し、特別の事情があると教育委員会が認めた場合、通う予定だった学校へ連絡し、さらにこれから通う予定の学校への連絡をし、新たに通うことが認められます。

越境し、その後6年間通学することは、子どもの負担を考えると、学校近くに住まいを探して引っ越しすることが、子どもにも楽で安心な教育環境を与えることになりますね。

2. 千代田区の学校選択制度

中学校は、通学区域を設けず、「学びたい学校・学ばせたい学校」を自分の自由に選ぶことが出来る学校選択制を実施しています。

千代田区内に在住であれば、どの児童でも自由に選べます。

同じ区立でも九段中等教育学校は、中高一貫校です。

したがって中学受験をしなくてはなりません。

平成29年度は6年生の9月までの期日で、自分の進みたい中学校を選択しました。

3. 千代田区で有名な小学校

番町小学校

ここは、昔から番長小学校・麹町中学校・日比谷高校・東京大学と、公立のエリートコースを進むブランド校として有名です。

東大合格を目指すとまではいかなくても、有名私立や勉強に対する意識の高い家庭が集まると、当然進学率も高くなってきます。

麹町小学校

番町小学校にも近く、徒歩数分しか離れていない学校です。

学校のプールは温水プールで有料ではありますが、大人も利用できる区の施設となっています。

番町小学校、麹町小学校、永田町小学校(現在は廃校しています)の3校で、「御三家」と呼ばれていた時代もありました。

九段小学校

明治36年に東京市上六尋常小学校として開校した九段小学校が有名なのは、関東大震災のあとに建設された校舎です。

関東大震災を受けたあと大正15年に建てられ、当時の最先端をゆくモダンスタイルの建築物でした。

平成27年から校舎の改修を行っています。

大正時代の面影を残しつつも、新しくなった校舎に通うのはとても快適な教育環境です。

校舎の完成は、平成30年7月31日予定です。

4. 千代田区の小学校一覧

千代田区の公立小学校は、8校あります。

小学校の紹介と通学区域一覧です。

麹町小学校

平成5年に永田町小学校と麹町小学校が統合してできた小学校です。

周辺には皇居、霞が関、永田町と東京の中心に位置しています。

霞が関一・二・三丁目、永田町一・二丁目、隼町、平河町一・二丁目、麹町一・二・三・四丁目、一番町、二番町(1・3・5・9・11)、皇居外苑、千代田

九段小学校

教育基本方針が、子どもの夢や希望をはぐくみ、子どもが主役の学校として、子どものしたいことを主体的に取り組むことを重視しています。

三番町、四番町(1・2・3・8・11)、九段南二・三・四丁目、九段北三・四丁目

番町小学校

昔から紀州家・尾張家・井伊家など名家の中屋敷があり、政治家や文化人が多く居住していた地域です。

創立記念行事には、皇室を迎えて式典を行うことでも有名です。

麹町五・六丁目、紀尾井町、二番町(2・4・6・7・8・10・12・14)、四番町(4・5・6・7・9)、五番町、六番町

富士見小学校

周辺には外国大使館が点在し、国際色が高いエリアです。

そのため、帰国子女受け入れを積極的に行っています。

北の丸公園、九段南一丁目、九段北一・二丁目、富士見一・二丁目、飯田橋一・二・三・四丁目

お茶の水小学校

明治大学の隣にあり、近郊には書店、出版社、製本業者が多くある地域です。

自ら学ぶ子、創造力を伸ばす教育を推進しています。

大手町一丁目(4)、一ツ橋一・二丁目、神田神保町一・二・三丁目、神田三崎町一・二・三丁目、西神田一・二・三丁目、神田猿楽町一・二丁目、神田駿河台一・二丁目、神田駿河台三丁目(1・3・5・7・9・11)、神田駿河台四丁目(1・3・5)、神田錦町一・二・三丁目、神田小川町二・三丁目

千代田小学校

学区域が広く、神田駅から有楽町、日比谷公園までの範囲を含んだエリアです。

地元の伝統を学ぶ機会として、神田神社のお祭りを社会科の授業として取り入れています。

丸の内一・二・三丁目、大手町一丁目(1~3・5~9)、大手町二丁目、内幸町一・二丁目、有楽町一・二丁目、日比谷公園、神田美土代町、内神田一・二・三丁目、神田司町二丁目、神田多町二丁目、神田須田町一丁目(7・16・18・20・22・24・26・28・30・32・34)、神田須田町二丁目、鍛冶町一・二丁目、神田鍛冶町三丁目、神田紺屋町、神田北乗物町、神田富山町、神田美倉町、岩本町一丁目(1~6)、岩本町二丁目(1~8)、岩本町三丁目(1、2)、神田西福田町、神田東松下町、神田東紺屋町、神田岩本町

昌平小学校

秋葉原の電気街がある一方で、銀行や老舗の店舗も数多く存在している街にあります。

IT産業の街へと変化している街は、これからのテクノロジー産業を地域に発展しています。

神田駿河台三丁目(2・4・6)、神田駿河台四丁目(2・4・6)、神田小川町一丁目、神田淡路町一・二丁目、神田須田町一丁目(1~6・8~15・17・19・21・23・25)、外神田一・二・三・四・五・六丁目

和泉小学校

在校生の人数がそれほど多くはなく、和気あいあいとした雰囲気で、先生が全生徒の顔を覚えて面倒を見てくれるようなアットホームな環境です。

屋上の校庭は開閉式の屋根になっているので、雨天でも運動会が行われ、保護者の予定も組みやすいようです。

岩本町一丁目(7~14)、岩本町二丁目(9~19)、岩本町三丁目(3~11)、東神田一・二・三丁目、神田和泉町、神田佐久間町一・二・三・四丁目、神田平河町、神田松永町、神田花岡町、神田佐久間河岸、神田練塀町、神田相生町

5. まとめ

千代田区の学校には、保護者も代々この地に根付いている方もいらっしゃいます。

勉強に対しても意識が高く、私立中学有名校への受験を考えている家庭も数多くいらっしゃいます。

周囲の環境で子どもの成長が変わることもあり、越境や転校を考える方は、周囲の住宅も併せてチェックしましょう。

子どもが通える範囲で、近くのマンションに引っ越しするのが、区外からの越境をする上でのポイントですね。

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