荒川区にはどんなイメージをお持ちでしょうか?
「都電の走る、下町情緒あふれる街」
「地元に愛される商店街」
「レトロな遊園地に、本場のキムチが手に入るコリアンタウン」...
とっても魅力あふれるユニークな区ですよね。
では、治安や住みやすさはどうなのでしょうか?
1.荒川区の治安情報
荒川区には、繁華街や住宅密集地、外国人の多く居住する地区があるため、治安イメージはあまり良くないかもしれませんね。
しかしながら、犯罪件数や犯罪発生率といったデータをみると、実際には治安のよい区であることがわかります。
1-1. 荒川区の犯罪件数
警視庁のデータによると、平成29年の荒川区における犯罪件数は1,676件でした。
23区の中では、文京区についで2番目に低い数字です。
1-2. 荒川区の犯罪発生率
犯罪件数を人口10万人あたりに換算すると、約774件でした。
これは23区の中で、少ないほうから数えて7番目です。
荒川区の犯罪発生率は、23区内でも低い方なのです。
1-3. 荒川区の外国人居住数
東京都のデータによると、平成29年の荒川区における外国人人口は18,323人でした。23区のなかでは12番目、すなわち、ちょうど中間に位置しています。
2.荒川区の治安が良い街トップ3
全体的にみて治安の良い荒川区ですが、その中でも特に犯罪件数が少ないのは西尾久、町屋、東尾久エリアです。
西尾久は都電荒川線沿線に広がる住宅地で、人口の割に犯罪がとても少ない地域です。
町屋は隅田川と都電、京成線に囲まれた下町情緒あふれる住宅地で、駅前はにぎやかですが犯罪は少ないですね。
これらの地域に隣接している東尾久も、人口の多い住宅街ですが、犯罪件数は比較的少ないのです。
3. 荒川区で治安の悪い街
繁華街の広がるJR山手線・京浜東北線の日暮里・西日暮里駅前周辺のエリアでは、犯罪件数が多くなっています。
また、南千住エリアもばらつきはありますが、都電荒川線三ノ輪橋駅周辺の住宅地などで犯罪件数が多いというデータがあります。
4. 荒川区の住みやすさ情報
荒川区は、イメージよりも治安がよいことが分かりました。
では、住みやすさはどうでしょうか?
答えをいうと、荒川区はとても住みやすい区です。
教育が進んでいるという点と、交通アクセスが非常によいという点で、特にファミリーにおすすめです。
それでは、ここから詳しくみていきましょう。
4-1. 人口、住民層
東京都のデータによると、荒川区の人口は約216,500人です。
人口密度は約21,300人/㎢であり、豊島区、中野区についで3番目に高い密度です。
下町情緒あふれる地域には江戸っ子が多いです。
毎年のお祭りのシーズンには、各町内会で団結して大いに盛り上がります。
南千住の汐入エリアや、東日暮里・西日暮里エリアの一部では、マンションが多く新築され、ファミリー層を中心に人口が増加しています。
4-2. 家賃、物価相場
23区で比較すると、荒川区の家賃相場は平均よりやや下に位置します。
また物価は安く、日用品や生鮮食料品など日常の買い物については、とてもお財布にやさしい区です。
4-3. 交通アクセス
荒川区は、交通アクセスが非常に良いところです。
JR山手線、京浜東北線の通る日暮里、西日暮里駅へは路線バスも多数あります。
三河島駅、南千住駅にはJR常磐線とつくばエクスプレスが通っています。
三ノ輪橋駅と北区王子駅を結ぶ都電荒川線沿線は、バスより安い運賃です。
三ノ輪駅には東京メトロ日比谷線、町屋駅には千代田線と京成線が通っており、都心へのアクセスも良好です。
日暮里・舎人ライナーは足立区と日暮里を結ぶ通勤電車として活躍しています。
日暮里、新三河島駅には京成本線が通っており、日暮里駅から京成スカイライナーに乗れば成田空港まで最速36分で行くことができます。
余談ですが、日暮里駅のすぐ前にある下御隠殿橋からは、数々の鉄道車両を見ることができ、トレインビュースポットとして有名です。
4-4. 買い物(スーパー)、ショッピング
荒川区には昔ながらの商店街が多く、お惣菜や生鮮食料品、日用品をお手ごろな価格で求めることができます。
大きなスーパーマーケットの数は少ないですが、まいばすけっとや全日食チェーンなどの小型スーパーが点在しているため、さほど困ることはありません。
南千住のLaLaテラスには多数の専門店と大型スーパーが入っており、ここに行けばほぼ何でもそろいます。
ちなみに、ここの大型スーパーの鮮魚コーナーは、とても人気があります。
電車ですぐの隣町、足立区の北千住まで足をのばせば、マルイやルミネといったデパートでのショッピングも楽しめます。
4-5. 子育て環境
保育園の待機児童に対しては、さまざまな対策が行われ、待機児童数は減少中で、23区内でも少ない方になっています。
また、子ども医療費の助成は中学生まであります。
大小の公園が多数あり、子どもと遊ぶのに最適です。
児童館ではママ向けの無料講座が多く催され、休日にはファミリーを対象としたお祭りやイベントが頻繁に開催されています。
4-6. 教育環境
荒川区の小・中学校は、自分で行きたい学校を選んで入学することができます。
そのため、各校に特色があります。
区内の小学校では、英語に力を入れており、また、タブレット等を使った情報処理教育が、全国に先駆けて行われています。
図書館や、公共のスポーツ施設もとても充実しています。
5. 荒川区の住みやすさランキングトップ3
5-1. 汐入地区
・汐入地区が人気の理由
南千住の新興住宅地である汐入地区がファミリー層に人気です。
静かできれいな街並みながら、LaLaテラスやホームセンター、各種飲食店などの商業施設が豊富です。
交通アクセスが非常に良好で、JR常磐線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線の3路線が利用可能です。
リバーサイドには汐入公園という大きくてきれいな公園があります。
・汐入地区の治安や住みやすさに関する口コミ
とにかく交通が便利です。
東京方面へ通勤するのに1時間もかかりません。
子どもの保育園は少し待ちましたが、待機児童対策には力を入れているらしく、新設された園に入ることができました。
休日は汐入公園でピクニックするときもあれば、電車で北千住まで行ってデパートで買い物するときもあります。
子連れには本当に住みやすい街なのでおすすめです。夜も静かで治安はよいです。
5-2. 西尾久
・西尾久が人気の理由
西尾久は治安のよい静かな住宅地です。
商業施設は少ないながらも、地域密着型の小さいスーパーが点在しており、お財布にやさしい街です。
あらかわ遊園は小規模で手ごろな遊園地であり、動物園やスポーツ施設も併設されているため、年中を通じて楽しめます。
都電だけでなく、JR田端駅や尾久駅も利用可能で、都心へのアクセスも良好です。
・西尾久の治安や住みやすさに関する口コミ
お店は少ないですが、とにかく落ち着いた街です。
犯罪はあまり聞きませんし、親切な人が多いです。あらかわ遊園は乗り物が安いので、子ども連れの家族が多く見かけられます。
桜の季節には少し足をのばして、お隣の区の飛鳥山公園に行くのも楽しみです。
5-3. 町屋
・町屋が人気の理由
情緒あふれる下町の住宅地ですが、治安はとても良いです。
商業施設は少なめですが、町屋駅周辺に行けば、大型スーパーがあって日用品も手に入りますし、飲食店も数多くあります。
都電荒川線、東京メトロ千代田線、京成線の3路線が利用できます。
荒川自然公園、尾久の原公園という自然にあふれた大きな公園や、新しくできた大きな図書館、ゆいの森あらかわが隣接しています。
・町屋の治安や住みやすさに関する口コミ
町屋には江戸っ子が多くて皆さん威勢が良いですが、とても気さくな雰囲気なので暮らしやすいです。
物価も安いし、町屋駅近くには色々なお店があります。
犯罪もあまり聞きません。
子どもが通える範囲に小学校がいくつかあるので、入学前に見学に行って一緒に選びました。
荒川区の教育は、パソコンなどをするので全国でも進んでいるそうです。
6. 荒川区で住みにくいエリア
全体的に治安のよい荒川区ですが、日暮里駅前から三河島駅にかけての一帯や、三ノ輪橋駅前周辺の住宅地など、駅前繁華街の近くでは犯罪数は他の地域と比べて多くなっています。
また、町屋・尾久・荒川の一部などでは、住宅が密集しており、災害の危険があるということで、行政が対策を行っているところがあります。
7. 荒川区の人気エリアまとめ
荒川区で治安がよく住みやすい人気の地域は、汐入エリア、西尾久、東尾久、町屋です。
これを読んでいるみなさんもぜひ、実際に足を運んでみてくださいね!
参考資料:
荒川区の犯罪件数28/29年(区ホームページ)
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/bosaibohan/bohan/hassei.html
外国人の人口(23区、東京都の統計)
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/gaikoku/ga-index.htm
23区別人口(東京都の統計)
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/jsuikei/js-index2.htm
荒川区の人口(区ホームページ)
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/kusei/gaiyo/setaijinko/heisei29nenn/index.html
29年23区犯罪件数町丁別手口別(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/jokyo/ninchikensu.html