東京都内は家賃が高く、2LDKに住みたいけれど見つけにくい、と感じる方が多いのではないでしょうか。
新宿区全体の家賃は平均で23~24万円、新宿駅周辺では30万円超えになることが珍しくありません。
新宿区は治安が悪いという噂を聞いて、本当のところはどうなのだろう、と気になっている方も多いでしょう。
ここでは、満足できる2LDK物件を新宿区で探すときに知っておきたい新宿区の相場、エリアの特徴などをみていきましょう。
1. 2LDKの賃貸マンション・アパートの家賃相場【新宿区編】
- 新宿区全体としての平均額:23.31万円
- 新宿駅エリア:30.71万円
- 神楽坂:26.15万円
- 高田馬場:22.91万円
- 早稲田:20.25万円前後~
- 新大久保:21.8万円
- 四谷:31.77万円
(2018年10月大手不動産サイトの相場参考)
これによると、広さ、築年数によって家賃の幅がありますが、新宿区の平均家賃は23万円前後ですが、新宿駅周辺では30万円を超える額になっています。
築年数が40年以上経っているマンションでは、西新宿でも13万円前後が見つかりますが、2LDKの物件を探そうとすると、20万円前後の予算が必要です。
都心では投資に向く1人暮らし向け物件が多い傾向があり、2LDKは品薄なエリアもあります。
希望する条件に優先順位をつけて、部屋探しを進めていきましょう。
2. 新宿区で最適な2LDKの部屋を見つけるためのポイント
- 生活スタイルが夜型か落ち着いている方が良いか
- 自炊派はスーパーマーケットなど買い物環境をチェック
- 通勤・通学しやすいか
- 「歓楽街や遊ぶところが近い」か「落ち着いた住宅街」か
新宿といえば、歌舞伎町のような歓楽街のイメージがありますが、都庁や防衛庁、早稲田大学などの教育施設、新宿御苑や明治神宮外苑などの緑豊かな場所もあります。
ですから「都心だから便利」というだけでなく、新宿ならではの魅力を満喫できるでしょう。
では、新宿の住みやすさと環境についてみていきましょう。
2-1. 新宿区の住みやすさ
- 夜型人間むき・落ち着いた住宅街のどちらも探せる
- 西新宿はオフィス街・東新宿は歓楽街の中心地で何でも便利
- 神楽坂周辺は美味しい飲食店が多い
- 高田馬場周辺は安くて美味しい店が多く、夜もにぎやか(学生が多い)
- 四ツ谷や牛込はのんびりした雰囲気がある
- 早稲田周辺はイトーヨーカドー、三徳、マルエツなどスーパーが充実
西新宿は都庁がある行政機関の中心地で、高層ビル群が並ぶオフィスビル街、東新宿は「眠らない街新宿」のイメージ通りの歓楽街があります。
そんな中心街から徒歩圏のマンション家賃は高めで、2LDKを探すならある程度の予算が必要でしょう。
これに対して、大久保方面はコリアンタウンがあり、外国人率が高く活気にあふれています。
一方で、新宿御苑や明治神宮外苑などの自然豊かな緑地や神田川沿いの桜など、癒やされるスポットもありますし、住宅街らしい落ち着いた暮らしやすさが魅力となっているエリアもあります。
新宿区内なら、どこに住んでも便利なのは間違いありません。
・交通アクセス
- 新宿駅は都内随一の拠点駅
- 「バスタ新宿」があるので高速バスも使いやすい
- 文京区・千代田区と隣接する飯田橋は東京のへそと言われる拠点駅
新宿駅には、山手線はもちろん、埼京線や湘南新宿ラインをはじめとしたJR各線、京王線、小田急線、東京メトロ、都営地下鉄など、いくつもの路線が乗り入れています。
バスターミナルがあるので、主要施設直行バス、安い料金が魅力の深夜バス利用も便利です。
都内だけでなく、どこへ行くにも好アクセスとなっています。
〇 渋谷(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)11分
〇 羽田空港国際線ターミナル(山手線⇒品川から京急本線)50分
(バスタ新宿からリムジンバス)1時間10分
〇 成田国際空港(成田エクスプレス)1時間15分
〇 湘南片瀬江ノ島駅(湘南新宿ライン⇒藤沢駅で小田急江ノ島線)1時間13分
(小田急ロマンスカー)1時間16分
〇 東京ディズニーランド(埼京線・りんかい線⇒新木場駅から京葉線で舞浜駅)55分
(バスタ新宿からリムジンバス)1時間
〇 新幹線利用 関西方面へは山手線経由で東京駅から乗り継ぎ
東北新幹線へは山手線で上野駅からか、埼京線経由で大宮からの乗り継ぎ
・買い物(スーパー)、ショッピング
- 新宿駅エリアではイオン系小型店や成城石井がある
- 新宿駅周辺はファッションビルも多い
- 住宅街にはイトーヨーカドー、三徳、マルエツなどがある
〇 新宿区のスーパー事情
新宿駅エリアでは、ルミネの成城石井、京王百貨店などのデパ地下があり、少し高級感のある質の良いものが調達できます。
北新宿や大久保方面には、イオン系小型スーパーまいばすけっと、業務スーパーや丸正など普段使いのお店も揃っています。
地域密着型のスーパー三徳はCGCブランドを扱う庶民派で、新宿7丁目に本店がある他、早稲田、西早稲田、住吉、河田に店舗を展開しています。
イトーヨーカドーは、東京医科大学近くの富久町、早稲田大学近最寄り駅の東西線早稲田駅前にあります。
〇 新宿区のショッピングスポット
・百貨店系(伊勢丹、タカシマヤ、小田急百貨店、京王百貨店、マルイ本館)
日本クォリティのサービスが注目される百貨店系ショップが集まっています。
・西武新宿ぺぺ
西武新宿駅・プリンスホテル直結で、暮らしに密着したブランドが集まったショッピングモールです。
・Flags(フラッグス)
ファッション・スポーツ・音楽の定番グッズが揃う、大型モニターが目印になるスポットです。
・ルミネエスト
ファッションやコスメ、話題性のある飲食店などが集まっています。
・新宿アルタ
東口の街頭モニターは新宿のシンボル的存在で、待ち合わせの定番です。
・新宿ミロード
新宿駅ナカ西口と南口をつなぐモザイク通りは、屋根のないオープンモールが特徴的です。
・NEWoMan(ニュウマン)
2018年3月に新宿初出店のショップが8割という、新しいルミネ系列ショップです。
2-2. 新宿区の治安情報
繁華街のイメージがある新宿ですから、犯罪発生率が気になるという方も多いのではないでしょうか。
新宿駅はギネスに乗るほど乗降客の多い駅で、様々な商業施設がひしめいています。
2018年10月1日時点で住民登録している人口は、34万5,722人です。
東京都が発表した統計では、昼間の流入で人口が2.3倍になるほどですから、人が密集してトラブルが起こりやすくなるのは、仕方のないことかもしれません。
ただ、犯罪の発生数は地域によってばらつきがあり、歌舞伎町1丁目・2丁目、新宿3丁目、西新宿1丁目の犯罪発生件数が、新宿区全体の発生数を押し上げています。
2018年上半期の犯罪数は4,795件、その47%がこのエリアで起こっているのです。
しかし、治安が悪いと言われても仕方ない犯罪発生数なのですが、それだけに警察官のパトロールが強化されていて、むしろ安心できるという意見もあります。
2-3. 新宿区で住みやすい街
新宿区の犯罪発生数は多いものの、都会的な利便性はとても高いエリアです。
生活スタイルにあったエリアをうまく見極められたら、遊びに行くところがたくさんあり、お買い物やお出かけ、通勤にも便利で快適な生活ができるでしょう。
・1人暮らしにおすすめのエリア
- 高田馬場:スーパー、安くて美味しい飲食店があり、便利で暮らしやすい
- 早稲田周辺:イトーヨーカドーなどスーパーがあり、夜に騒ぐ人も少ない
- 下落合:2LDKでも15万円前後の物件が探しやすい
1人暮らしなら、夜遅くまで時間を気にせずお買い物や食事ができるので便利です。
また、新宿駅から程よい距離にある北新宿なら、都会らしい暮らしが満喫できるでしょう。
・2人暮らし、同棲・新婚におすすめのエリア
- 早稲田周辺:比較的落ち着いている
- 北新宿:都庁や周辺のオフィス街から近く都会的
- 牛込神楽坂:落ち着いた雰囲気でファミリー向けが見つけやすい(少し坂が気になるかも)
少し家賃が高くても2人で家賃を出し合うことを考えて、物件のグレードを上げた方がお部屋選びがしやすくなりますよ。
落ち着いた環境と都会的な便利さが両立できたら、「新宿区に住んで良かった!」と感じられるでしょう。
3. 新宿区で2LDK賃貸を探す方法まとめ
- エリアで大きく変わる治安の良さから絞り込む
- 新宿駅から程よく離れたエリアも検討する
せっかく新宿区に住むのですから、都会的な便利さと暮らしやすさが両立できる物件を探したいですね。
エリアの特徴をよくわかっている地元の不動産屋さんからも情報を集めると、ニーズにあった物件探しがしやすいでしょう。